PVCをdsc測定すると・・・

ポリ塩化ビニル(PVC)の示差走査熱量計(DSC)による測定結果に興味がありますか?

ということで、Hitachi High-Tech Science CorporationによるTerminal Analysis of Polyvinyl Chloridehttps://www.hitachi-hightech.com/file/global/pdf/products/science/appli/ana/thermal/application_TA_065e.pdfを基に紹介します。

DSC

DSC測定では,DOP濃度が高くなるにつれて、ガラス転移温度(硬い状態になる温度)は低く偏移するしていることがわかります。

DOPの可塑化により、ガラス転移の緩和温度幅が広がったことを示している。ガラス転移に伴う比熱容量は、DOP濃度が高くなるにつれて減少。 これらの比熱の変化は,DOP濃度の上昇に伴うPVC成分の希釈に加え,絡み合う分子間 の分子量が増加したことによると結論づけられました。

DOP濃度が高くなるにつれ,ガラ ス転移温度は低く偏移,転移領域は広くなった。さらに,比熱の変化も見られたそうです。